
暖かい春の日差しを浴び、新たな門出を迎えられた新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生を代表し、心よりお祝い申し上げます。
皆さんと共に学校生活が送れることを、在校生一同とても楽しみにしていました。この学校は、先生方や学生同士の距離が近く、温かい雰囲気の中で学校生活を送ることができます。また、遠足や体育祭などの学校行事もあり、学年を超えたつながりの中で楽しい時間を過ごし、たくさんの思い出を作ることもできます。
さて、皆さんは、これから始まる新たな学校生活に、期待と不安を抱きながら今日という日を迎えられたことと思います。2年前の私も同じでした。新しい環境に期待を抱く一方で、勉強や実習についていけるのかと不安に感じていたことを覚えています。これから、私の2年間の学校生活で経験したことについてお話しします。参考にしていただければ幸いです。
入学した当初の講義では、初めて耳にする言葉が多く、授業について行くことに必死な毎日でした。また、高校とは違い1コマが90分と長く、最初は集中力を保つことにも苦労し、慣れるまでは大変だと感じることもありました。しかし、授業で理解できなかった内容は教科書を読み返して復習したり、クラスメイトと教え合ったりすることで、少しずつ理解できるようになりました。日々の積み重ねが、確かな知識の定着につながることを実感しました。
2年生の実習での私の経験をお話しします。私は急性期実習で、入退院を繰り返し、入院期間が長くなっている患者さんを受け持ちました。その方は精神的に不安定な面があり、どのように関わればよいのか悩んだり、戸惑ったりすることも多くありました。しかし、コミュニケーションをとり関わりを続けていく中で、少しずつその方の思いや背景を理解できるようになりました。いろいろな場面を振り、あの関わり方で良かったのだろうか、もっと良い関わり方があったのではないかと考えることがあります。ですが、関わり方の正解は1つではないと思います。だからこそ、患者さん一人ひとりに向き合い、よりよい看護を考え続けることが大切なのだと、この実習を通して学びました。また、実習を乗り越える中で、クラスメイトの存在の大きさにも気づきました。「今日も頑張ろうね」や「今日も頑張ったね、お疲れ様」と頑張りを認め合って声を掛け合い、困った時には助け合うことで、1人では大変だと感じることでも乗り越えることができました。
これからの学校生活の中で、辛いことや苦しいこと、しんどいと感じることがあるかもしれません。そんな時には、無理に一人で頑張りすぎず、周りを頼ってください。ここにいる私たちは、同じ看護師を目指す仲間であり、新入生の皆さんの味方です。本校には、私たち在校生をはじめ、クラスメイト、先生方、実習先のスタッフの方々、そしてご家族など、皆さんを支えてくれる多くの人がいます。このように多くの人に支えられながら学べる環境が整っていることも、本校の強みの1つです。この環境を活かしながら、困った時には周りを頼り、互いに支え合いながら素敵な看護師を目指して一緒に頑張っていきましょう。これから皆さんと共に学校生活が送れることを楽しみにしています。
以上、在校生を代表して、お祝いと歓迎のご挨拶とさせていただきます。
令和8年4月8日
40期生 浦田春風

38期生の皆さん、本日はおめでとうございます。
私たちも2年前ナースキャップを戴き、皆さんと同じように各々が自分の目指す看護師像に向き合って学ぶことを誓いました。看護師に一歩近づいたようで、喜びを感じたことを覚えています。
私たちが入学した年は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった年で、4月中は登校できず入学式も遅れました。学校生活はオンライン授業から始まり、通常の学校生活に戻れるのか不安でしたが、先輩・先生方に助けられながら少しずつコロナ禍の学校生活に慣れて、今こうして3年生になりました。
皆さんもコロナ禍が続く中、入学して初めて聞く専門用語や試の多さに驚き、看護技術の演習ではあれこれ注意点を考えながら行動することが上手くできなくて、ついていけるだろうかと不安に思っている人もいるのではありませんか?
私も11月の基礎看護学実習Ⅰでは、バイタルサイン測定をするだけでも手が震えたし、アセスメントを加えて看護師さんに報告する時にはもっと緊張していたのを覚えています。実習では、患者さんにとって必要な事を考え実施しますが、本当にそれが患者さんにとってプラスになっているのかと悩む時もありました。それでも、私たちは手術室実習に行って急性期から回復期の患者さんを受け持つことが出来たし、終末期の患者さんを看取り、エンゼルケアもしました。コロナ禍の限られた実習時間の中でもたくさんの経験を積む事ができました。
そして実習での学びや経験を振り返って、疑問に思った事・何かもっとできることがあったのではないかという気がかりや反省が看護研究に繋がりました。
先日、私たちの看護研究発表会が行われましたが、1年生も聴講してくれましたね。患者さんとの関わり方が不安だという感想や、文献の調べ方についての質問もありました。とても初々しく微笑ましく思いました。皆さんが参加してくれたおかげでとても和やかな発表会になりました。
今年から新カリキュラムになり、1年生から地域・在宅看護論実習が始まりますね。
私たちのカリキュラムでは3年生になってからでしたが、在宅の実習に行くと色々な介護支援を用いながら元気に過ごしている方がたくさんおられて、自宅で過ごすにはどんな事ができるようになればいいのか、自宅ではどんなサービスが使えるのか等、入院中から考えて関わるという退院支援のイメージが持てるようになりました。皆さんはそれを1年生の時から経験できるのですから、とても羨ましく思います。地域で生活している高齢者や健康に不安がある人を理解して、看護に繋げられるよう頑張ってください。
今の皆さんは、きっとこれから始まる臨地実習に不安がいっぱいだと思います。私も授業や演習、実習、全て分からないことだらけで、もう嫌だ、逃げたいと何度も思いました。でもそこで諦めるのではなく、苦手な部分があったら自分でテストや模試の見直しを繰り返し行ったり、先生や同級生に教えてもらったり、実技で上手くいかない時は手順を見直すだけでなく、実際に出来るようになるまで何回も練習を繰り返しました。そうして乗り越えて来たからこそ、入学した時からみると考えられないほどの知識や技術を身につけることが出来たと思います。そして先週から最後の統合実習が始まり、2月の国家試験に向けて勉強に励んでいます。
1年生も、3年生になる時が来ます。諦めずに続ければ、3年生になる頃にはたくさんの事が分かり、出来ることも増えている筈です。今、入院している患者さんはご家族とも会えない状況なので、私たち学生がそばにいて話し相手になるだけでも少し安心に繋がると思います。そういう患者さんの思いに寄り添いながら、この3年間で自分の目指す看護師像に近づけるよう頑張ってください。
今日が本当のスタートです。今日の誓いを忘れずにいてください。今日の感動を思い出しながら、一人一人自分が決めた看護の道を信じて、同じ夢に向かって頑張りましょう。在校生一同、心から応援しています。
令和4年11月1日
36期生 高橋愛実